地方農政局、北海道農政事務所
北海道、東北、関東、北陸、東海、近畿、中国四国、九州におかれている農林水産省の地方支分部局の1つです。生産や消費の現場により近い国の機関として、食料・農業・農村に関する施策の普及、地域の実態の把握や食品の安全性の確保のための監視・指導と消費者行政、生産及び経営を通じた農業施策の一体的な推進、農村及び中山間地域の振興、農業農村整備事業の実施・指導・助成等、地域の実情に合った各種の施策を実施しています。
植物防疫所
我が国の植物に被害をもたらす海外からの病害虫の侵入を未然に防ぐことを目的として、全国の空港や海港で輸入検疫を行っているほか、諸外国の要求に応じた輸出検疫、重要病害虫の国内でのまん延を防ぐための国内検疫など、幅広い業務を担っています。また、技術の裏付けをもって植物検疫を行うため、病害虫の分類・生態・危険度解析、消毒技術の開発など、検疫現場と密接な連携を取りつつ、各種調査研究も行っています。
動物検疫所
外国から輸入される動物・畜産物を介した家畜の伝染性疾病の国内への侵入を防止するほか、外国に対して家畜の伝染性疾病を広げるおそれのない動物・畜産物の輸出などを行うことで、畜産の振興及び公衆衛生の向上を図っています。具体的には、輸出入される動物や畜産物等について、必要に応じて様々な検査を実施しているほか、日本に入国する海外旅行客等により手荷物として持ち込まれるものについては、空港や海港で検査を実施しています。
動物医薬品検査所
動物の疾病の診断や予防、治療等を目的として使用される動物用医薬品や医療機器等が有効かつ安全であり、その役割を確実に果たしうることを確認することで、安全な畜水産物の生産性の維持向上や愛玩動物の健康保持等に寄与しています。具体的には、開発、製造(輸入)、流通及び使用の各段階にわたって、その品質確保等を図るための審査・検査・指導を行うことで、「食」の安全を確保するとともに、人や動物の命を守ることを目指しています。
森林管理局
日本の森林の約3割を占める国有林は、国土の保全や水源のかん養のほか、森林吸収源対策や野生動植物の生息地・生育地など多様かつ公益的な機能を有していることから、これらの機能を発揮させることを目的として、国有林を国民の共通財産(国民の森林)として位置づけ、全国7か所に設置されている森林管理局を中心に各地の国有林の管理経営を行っています。また、自然環境を保全していくため、希少野生動植物の保護管理や技術開発なども進めています。
漁業調整事務所
漁業秩序の維持と円滑な操業を確保するため、全国6か所の事務所が中心となって、我が国の漁業水域において外国漁船及び我が国漁船の指導や取締りのほか、漁場や魚種の競合によって生じる漁業者間の紛争の調整を行っています。また、魚などの水産資源を適切に管理し持続的に利用できるようにするため、適切な資源管理体制の構築や漁獲管理の実施、施設整備を推進するとともに、それに伴う管内都道府県への助言・指導等も行っています。