日本の農林水産業を取り巻く環境は、国際情勢の不安定化や自然災害、気候変動等の影響などを受け、大きく変化しています。
そのような中で、食料の安定供給を確保するため、海外依存度の高い品目の国内生産拡大を推進するなどの構造転換を進めています。その上で、国内生産で需要を満たせない食料については、輸入相手国への投資の促進、輸入国の多元化等の安定的な輸入の確保を図る施策を講じています。さらに農業生産に必要不可欠な肥料については、国産代替資源への転換や資源外交の展開、肥料原料の備蓄体制の強化に取り組んでいます。
また、異常気象の頻発化や地政学的リスクの高まりなど食料供給を不安定化させるリスクが世界的に高まる中、不測時においても食料を安定的に供給できる制度を構築しています。
さらに、買物困難者や経済的理由により十分な食料を入手できない方が生じている状況にあることから、円滑な食品アクセスの確保を図るための取組を進めています。