INTERVIEW 11
坂下 誠
農林水産技術会議事務局 研究調整課 課長補佐
平成16年入省/Ⅰ種農学Ⅰ
農学部

CAREER

平成16年4月
入省(大臣官房国際部国際協力課)
平成18年8月
農林水産技術会議事務局技術安全課
平成20年4月
大臣官房環境バイオマス政策課
平成22年9月
米国・ワシントン大学公共政策大学院 留学
平成24年7月
消費・安全局消費・安全政策課
平成27年1月
国際連合食糧農業機関アジア太平洋地域事務所(タイ国バンコク)
平成29年3月
大臣官房国際部国際経済課
令和2年8月
大臣官房政策課技術政策室
令和4年1月
農林水産技術会議事務局研究調整課

Q1

就職する際に、広くすべての人々が幸福となれるような仕事に就きたいと考えました。また、日本人として生まれたので、日本社会全体の公益性に貢献できる国家公務員は職業の選択肢として魅力的でした。

Q2

官庁訪問の時に面会した職員の方々の話を実際聞き、仕事内容が面白そうだなと感じたことが農林水産省を選んだ理由です。また、大学で学んだ「食」、「環境」に関係する分野の仕事に就きたかったというのもあります。

Q3

自分自身のアカデミックバックグラウンドを活かしながら、公益性を追求するというのは、農林水産省、国家公務員を目指す最大の動機かなと思いますが、就職にあたっては、いろいろな選択肢を持つこと、例えば民間企業との併願で、いろんな企業・業種の人から話を聞いたり、実際にインターンを経験したりするなど、自分自身の視野を広げつつ、本当にやりたいことを見極めてから入省した方が「初心」が揺るがないと思います。

Q4

農業者が減少していく中で、生産性の高い食料供給体制を確保するために、スマート農業技術の現場導入を推進していく必要があります。現在、省内でスマート農業技術に適した生産方式の転換を図りながら、その現場導入と研究開発の加速化を一体的に推進するための法制化を検討しています。この法制化の検討に加えて、農林水産技術会議事務局の庶務課総括として、スマート農業技術や新品種の開発・実用化を計画的に実施するための予算の確保、局全体を俯瞰して局内各課室の懸案事項への対応を円滑に対処できるよう調整しています。

Q5

国の予算編成プロセスは、春先の事業検討・ヒアリングから夏の概算要求、年末の概算決定、年度末の国会承認までおおよそのスケジュールが決められており、そのスケジュールに沿って財務省とも折衝していくことになります。日本の農林水産業を支えるためには、技術が担う部分も大きく、その技術をしっかりと開発し、現場に普及していくための研究開発予算の確保というのはとても大事だと考えています。年末の概算決定時に必要な予算を措置できた時は日本の農林水産業の発展に少しは貢献できたかなと感じます。

Q6

自分自身がこれまでの業務で取り組んだこと(各国との貿易交渉の結果、TPP11協定、日米貿易協定、RCEP協定がそれぞれ発効)が、こどもが学校で使用している教科書に掲載されたときは歴史に残るような仕事をしたんだなと実感しました。

Q7

他府省のカウンターパートとの調整を通じた経験やこれまで省内で一緒に仕事をした人達から受けた印象として、農林水産省の職員は、組織では規律をもって、実直真面目に業務をこなしつつ、プライベートでは何かしら趣味をもって休日を過ごす人が多いと感じています。

Q8

現時点で長期的な目標や明確なキャリアプランはないですが、今目の前にあることに真摯に取り組むことによって、毎日刺激的に過ごせて、それが積み重なっていけば、キャリアが形成されていくのかなと漠然と考えながら日々過ごしています。いつか退職した後でも、それまでに得た経験や人脈をもとに、社会的に必要とされるような人材になりたいと思います。

Q9

これまであまり意識してこなかったですが、最近、農林水産省のビジョンステートメントを意識するようになり、「生命を支える「食」と安心して暮らせる「環境」を未来の子どもたちに継承していくことを使命として」いる農林水産省は、日本国民にとって大事な役割を担っているなと感じていますし、そういう使命感をもった組織は素敵だなと思います。

OFF TIME

最近の休日はこどもの勉強をみたり、元々体を動かすことが好きなのでゴルフをしたり、泳いだりしています。また、終業後は、時間があえば同僚や友人と飲みに行き、リフレッシュしています。

OTHER PERSON