INTERVIEW 13
恩田 拓尭
水産庁 資源管理部 国際課 係長
平成30年入省/総合職農業科学・水産
新領域創成科学研究科

CAREER

平成30年4月
水産庁資源管理部漁業調整課
平成31年4月
水産庁資源管理部管理調整課
令和2年4月
香川県農政水産部水産課
令和4年4月
水産庁資源管理部国際課

Q1

幼少期に生物の採集や飼育が趣味だったことが功を奏してか、大学院時代の数年間は、ウナギ類の生態の研究に没頭し、サンプルを得るために研究船で太平洋を東西南北幅広く駆け回っていました。ウナギという水産生物を対象に生態学的な研究をする中で、生物の生態面の情報が十分に考慮された施策が徹底して講じられているのか疑問に感じることがあり、このような業務の遂行に科学的根拠を重視した視点をもって貢献したいと考え、志望しました。

Q2

純粋に生物が好きということもあり、環境省と迷った時期はありましたが、ウナギのように人の食文化と関わりの深いものについては、その生物だけでなく我々消費者にとっても、資源の安定供給のため、生物の持続的利用が重要であると考え、可能な限り科学的根拠を徹底した農林水産省(水産庁)の職員となることを目指すことを大学院時代に決めました。

Q3

様々な経験をした上で国家公務員を目指したほうがよいと思っていますし、そのような人にはもっと自信をもって国家公務員を目指してほしいです。施策の検討において多角的な視点を持つことは重要です。国家公務員となって様々なことを経験することもできますが、自分のペースで様々な経験をすることができる機会は中々ありません。

Q4

現在、水産庁において、カツオやマグロ類にかかる漁業の許可、資源管理、予算等に関する業務を行っています。カツオやマグロ類を持続的に利用するために、漁業者や研究者とも密接に関わりつつ、科学的根拠を重視した資源管理、許可制度等の運用に努めています。

Q5

生物資源が消費者へたどり着く過程の根幹となる一次生産活動に携わることができるところだと思います。それぞれの過程にそれぞれの重要性があるのだと思いますが、私の場合でいえば、目に見えない海の中の生物を相手としつつ消費者に水産物を送り届ける使命を持った漁業者と語り合い、その活動が持続的なものとなるよう、生物の生態的な面も考慮しながら、頭を悩まし、打開策を見つけていくことに魅力を感じています。

Q6

水産資源の持続的利用に向けた漁業者との膝を突き合わせての意見交換は農林水産省でなければ経験できないと思います。また、そのような意見交換を繰り返しつつ、法令の制定など日本としてのルールづくりを行うことが多々あるのも、国家公務員でしか体験できないものだと思っています。

Q7

常日頃から明るく、何事も相談しやすい雰囲気だと感じています。水産庁でいえば、昨日、どこのスーパーでどのような魚がどのような価格で売られていたかで盛り上がることができるくらい気さくな方が多いです。他方、やるときはしっかりやるというメリハリがしっかりしている人が多い印象もあります。

Q8

科学的根拠を重視した行政を行うことができるよう努めていきたいと思います。一方で、それは現場に寄り添わないというものではなく、しっかり現場に寄り添い、全国の漁業者から名前を覚えてもらえるような行政官を目指したいと思っています。

Q9

上記と重複しますが、生物資源が消費者へたどり着く過程の根幹となる一次生産活動に携わることができるところです。生物のことも考えながら、消費者の立場で自分の業務の影響を身近に感じることができます。食堂がおいしいところも魅力の一つかと思います。

OFF TIME

長期休暇のときは旅行がてら全国各地の水族館や動物園をめぐるのですが、それ以外の休日は、関東圏内のアクアショップめぐりや釣りをすることが多いです。時間的に余裕がある場合は、終業後でも家の近くの釣り場に釣りに行っています。

OTHER PERSON